岐阜県加茂郡白川町佐見

標高４５０M

 寒暖の差が激しいこの山間に細々と田を耕す人たちがいます。

30年という時間をかけて、農薬、化学肥料に頼らず、環境にやさしく、人にやさしいお米作りを守って来た人たちがいます。

 90％以上が有機無農薬の田んぼである佐見の成山地区にラオンジェナはあります。

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 高齢化が進み、農業後継者が減る中で、何とかこの田園風景、里山の風景を守っていきたいと思っています。しかし本来日本人の主食であるお米の消費は減少傾向にあり、「米離れ」が大きな問題になっていますが、私たち農家にとっては人ごとにできない深刻な問題です。お米を食べて頂けて初めてこの環境を守っていけるのですから。

どうしたらお米が食べやすくなるだろう。どうしたらより多くの方の食卓にお届けできるだろう。そんな中で見つけたもの。それが米粉でした。

 

 おいしいお米がおいしい粉になったら、食べ方は広がります。私たちは二つの国の食文化を知っています。だからこそ提案できる、だからこそお届けできる形があると思っています。

 

 日本にはおせんべいや大福、お団子、お餅。家ではあまり作られなくなり、買って食べるものとなってきていますが、まだまだお米の加工品は私たちの生活の中で生きています。しかし、裏の食品表示を見てください。外国産の米粉が普通に使われています。日本の伝統菓子の原料に外国産では悲しいですね。国産と書かれていてもどこの誰がどのように作ったものなのか分かりませんね。私たちが作ったお米は顔の見える関係で販売させて頂いています。自家製で足りない分は長年無農薬、無化学肥料でこの地の田を守ってこられた信頼できる農家から仕入れています。国産オーガニックの米粉はまだまだ少ないです。皆様の手に取られる食品の表示が「米（国産）（●●県産）」の表示が当たり前になれば良いと希望を持ち、米粉自体の国内自給率も上げていきたいそんな思いでいます。

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 韓国の市場にはえごま油やゴマ油を搾ったり、穀物を粉にしてくれる「パンアッカン」というお店がたくさんあります。自分で作ったお米、もしくはこだわりを持って買ったお米、穀物などを加工してくれるところです。食物を多様な形で食べる文化が根付いています。私たちはそんな古くから使われてきた搾油機や製粉機を韓国から輸入し、お米を粉に、えごまを油に加工しています。穀物が加工されることで食べ方が広がります。私たちの育てた穀物を、また、同じように田畑を守り、人々に健康と笑顔を提供している農家さんの穀物を気軽に手に取って頂けるお手伝いが出来たらと願っています。

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 美味しく、安心、安全で農家の顔も見れる。食べた方が笑顔になれる。そんなお米をより多くの方に知っていただき、食生活の主人公にしていただきたいという思いで、今年も上質な種籾を厳選し、丁寧に籾を撒きました。